専門医プログラム Senior Resident

総合診療 プログラムの特色

湘南藤沢徳洲会病院の研修プログラムにおける4つの特色をご紹介します。

  1. 臨床現場での学習

    職務を通じた学習(On-the-job training)を基盤とし、診療経験から生じる疑問に対してEBMの方法論に則って文献等を通じた知識の収集と批判的吟味を行うプロセスと、総合診療の様々な理論やモデルを踏まえながら経験そのものを省察して能力向上を図るプロセスを両輪とします。その際、学習履歴の記録と自己省察の記録を経験省察研修録(ポートフォリオ:経験と省察のプロセスをファイリングした研修記録)作成という形で全研修課程において実施します。

  2. 臨床現場を離れた学習

    ・総合診療の様々な理論やモデル、組織運営マネジメント、総合診療領域の研究と教育については、関連する学会の学術集会やセミナー、研修会へ参加し、研修カリキュラムの基本的事項を履修します。

    ・医療倫理、医療安全、感染対策、保健活動、地域医療活動等については、日本医師会の生涯教育制度や関連する学会の学術集会等を通じて学習を進めます。地域医師会における生涯教育の講演会は、診療に関わる情報を学ぶ場としてのほか、診療上の意見交換等を通じて人格を陶冶する場として活用します。

  3. 自己学習

    研修カリキュラムにおける経験目標は原則的に自プログラムでの経験を必要としますが、やむを得ず経験を十分に得られない項目については、総合診療領域の各種テキストやWeb教材、更には日本医師会生涯教育制度及び関連する学会におけるe-learning教材、医療専門雑誌、各学会が作成するガイドライン等を適宜活用しながら、幅広く学習します。

  4. 「J-OSLER」への登録に関して

    内科ローテート研修においては、症例登録・評価のため、内科領域で運用する専攻医登録評価システム「J-OSLER」による登録と評価を行います。12ヶ月間の内科研修の中で、最低40例を目安として入院症例を受け持ち、その入院症例(主病名、主担当医)のうち、提出病歴要約として10件を登録します。分野別(消化器、循環器、呼吸器など)の登録数に所定の制約はありませんが、可能な限り幅広い異なる分野からの症例登録を推奨します。

総合診療専攻医研修(モデル)

総合診療専攻医研修(モデル)

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
1年目 領域 内科
施設名 湘南藤沢徳洲会病院
川崎市立多摩病院
聖マリアンナ医大ICU
(いずれの施設もJ-OSLERを使用、3ヶ月間〜最長1年間まで応相談)
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
2年目 領域 総診 II 小児科 救急
施設名 湘南藤沢徳洲会病院
湘南鎌倉総合病院
湘南藤沢徳洲会病院
川崎市立多摩病院
湘南藤沢徳洲会病院
湘南鎌倉総合病院
東京ベイ・市川浦安
東海大学
聖マリアンナ医科大学
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
3年目 領域 総診 I
施設名 松前町立松前病院・新庄徳洲会病院
名瀬徳洲会病院・瀬戸内徳洲会病院
まつむらファミリークリニック
(3ヶ月に分けて4箇所の研修も可)

ダブルボードタイプ(4年)

内科⇔総合診療ダブルボード研修(モデル)
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
1年目 領域 内科
施設名 湘南藤沢徳洲会病院
2年目 領域 内科 地域離島研修
施設名 湘南藤沢徳洲会病院または連携施設 特別連携施設
3年目 領域 内科(総診Ⅱと認められる内科研修)
施設名 湘南藤沢徳洲会病院
(デュアル指導医のもと研修/J-GOAL登録管理料・システム使用料を支払い)
→内科専門医を取得
4年目 領域 総診 I 小児科 救急
施設名 湘南藤沢徳洲会病院または連携施設 湘南藤沢徳洲会病院 または連携施設 湘南藤沢徳洲会病院 または連携施設
→ 総合診療専門医を取得(特例型1年間の総合診療研修)
救急⇔外科ダブルボード研修(モデル)
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
1年目 領域 救急必修 基幹施設または連携施設での研修
施設名 湘南藤沢徳洲会病院MUST 湘南藤沢徳洲会病院または連携施設
2年目 領域 外科必修 外科
施設名 湘南藤沢湘南会病院MUST 大学病院3ヶ月 連携施設
3年目 領域 外科
施設名 湘南藤沢湘南会病院または連携施設
4年目 領域 外科
施設名 湘南藤沢湘南会病院または連携施設
→外科専門医を取得
5年目 領域 基幹施設または連携施設での研修
施設名 湘南藤沢湘南会病院または連携施設
→救急専門医を取得
救急⇔内科ダブルボード研修(モデル)
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
1年目 領域 救急必修 基幹施設または
連携施設での研修
施設名 湘南藤沢湘南会病院MUST 湘南藤沢湘南会病院または
連携施設
2年目 領域 基幹施設または連携施設での研修
施設名 湘南藤沢徳洲会病院または連携施設
3年目 領域 救急科
施設名 湘南藤沢徳洲会病院または連携施設
→救急専門医を取得
4年目 領域 内科
施設名
5年目 領域 内科
施設名 湘南藤沢湘南会病院または連携施設
→内科専門医を取得
連携施設
  • 総合診療Ⅰ:松前町立松前病院、新庄徳洲会病院、名瀬徳洲会病院、瀬戸内徳洲会病院、まつむらファミリークリニック
  • 総合診療Ⅱ:湘南鎌倉総合病院
  • 救急科:湘南鎌倉総合病院、東京ベイ・浦安市川医療センター、東海大学医学部付属病院、聖マリアンナ医科大学病院
  • 小児科:川崎市立多摩病院
  • 内科(デュアル指導医在籍):川崎市立多摩病院・聖マリアンナ医科大学病院ICU

※制度詳細については以下ご参照ください。
日本専門医機構HP ダブルボードについて

こだわり

  1. 集中治療研修の充実

    聖マリアンナ医科大学病院での内科 – 集中治療研修を1日~最長12ヶ月、東京ベイ・市川浦安医療センター・東海大学医学部付属病院・聖マリアンナ医科大学病院での救急 – 集中治療研修を1ヶ月~最長3ヶ月まで自由に研修することができます。

  2. 屋根瓦式の教育

    see one, do one, teach one. 診療現場は教育現場でもあるため、初期研修医の教育が自らの学びに繋がることも多くあります。

  3. 自主性を活かせる学びの場

    定期的に行なう招へいカンファレンスは、得意分野を磨くことができます。また院内図書室では2名の図書司書が常駐し、24時間利用が可能です。

  4. 湘南ライフを満喫

    日本で最も子育てしやすいといわれる藤沢市に所在し、病院敷地内に院内保育園があります(140名まで受け入れ可)。ショッピングモールとフィットネスジムが隣接した過ごしやすい環境です。

研修内容

内科研修内容

内科in-out
カンファレンス
担当患者の診療
午前 病棟回診
初診外来(月3〜4)
予約外来
午後 コンサルト担当
コアカンファレンス
不定期カンファレンス(院外講師招聘カンファなど)
病棟回診
内科in-out
脳卒中
カンファレンス
(内科)
夕方 内科in-out
脳卒中カンファレンス(内科)

夜:内科当直、オンコール、担当患者への診療

小児科研修内容

朝カンファレンス/回診
午前 病棟 外来 病棟 外来 病棟 病棟 当番
午後 病棟 病棟 専門外来 病棟 病棟
夕方 カンファ/回診

平日宿直(1〜2回/週)、土日の日直・宿直(1回/月)
毎週金曜13時~14時、最終火曜日 13時~14時

救急研修内容

ER ER
日直
月1回
程度
午前 ER ER Core
Conferene
午後 Primary
Conferene
ER
ER ER ER
夕方 ER ER ER

総合診療Ⅰ(地域医療)の1週間の研修スケジュール例

例:瀬戸内徳洲会病院

8:00 3F回診 3F+4回診リハビリと
合同で全体回診
各自で回診 3F回診 各自で回診 3F回診 原則的にdutyなし。
ただし、担当患者の状態により異なる。
必要時、当直医への申し送りを行う。
8:20 退院調整
カンファ
8:45 医局会(勤務の確認他、各部署との話し合い)
9:00 外来担当者は外来診療。
病棟担当者は病棟業務ほか院長不在時のリハビリ・透析回診。
必要時、救急車対応をお願いします。
12:00 申し送り
14:00 訪問診療 訪問診療 第1・2週施設の
訪問診療
17:00 スタッフ・当直医との申し送り
業務終了後は帰宅
※状況により変更有り

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