大阪育ちの私が湘南藤沢徳洲会病院を選んだのは、海の見える街の病院がいいという、ただそれだけの理由でした。
厳しいとは聞いていたけれど、研修なんだから厳しいぐらいの方がいいんじゃないでしょうか。きっと同期の12人、全員がそのつもりで入っていると思います。
だから1人も脱落していないし、自然とお互いを思いやって励まし合う雰囲気が生まれているのでしょう。その一体感は、とても心地よいものです。
他の病院より多くの症例を診ているという自負はありますが、でも、しょせんは2年目なんです。医師としては駆け出しもいいところ。
むしろ病院の空気に馴染んできた今だからこそ、自分の未熟さもはっきり見えるようになりました。できない自分に気づいたというのが、2年目ならではの成長かもしれません。
患者様のベッドサイドに私の名札が下がっているのを見ると、患者様とのつながりが感じられて嬉しく思います。同時に、もっと腕を上げろと叱咤激励されているとも感じます。
私が医師の道を選んだのは祖父母の「医師になって私の病気を治してくれへんか」という言葉がきっかけでした。その言葉も、私の背中を“もっと頑張れ”と押してくれているようです。