初めての当直の夜、ひっきりなしに鳴る電話が怖かった。まだ研修2日目だというのに、看護師は「先生、どうしましょうか」と私の判断を求めてくるし、私はどうしたらいいのか、プレッシャーで押しつぶされそうでした。でも、これこそ私が求めていた環境だったんです。むしろ期待していた以上。このプレッシャーこそが自分を育ててくれるんだと気がついたとき、私は成長への階段を一歩のぼることができました。
初期研修医の2年間って、遠慮なく何でも質問できるし、何でも挑戦できる2年間だと思います。だからこそ多くの症例に触れられて、研修医がファーストタッチできる病院がいいと思いました。目が回るような忙しさの毎日だけど、それが私の力になります。ここで頑張れてるんだからどこの病院に行ったって大丈夫という自信がつきました。
開業医の父と同じ道を歩むことに、一時は「私には私の人生がある」と少し反発もしたけれど、今は医師という生き方に誇りを持っています。将来のことはまだはっきり決めていませんが、病気と向き合うだけでなく、その患者様の普段の生活まで思いやれるような医師になりたいです。父も、今の私の選択をとても喜んでくれています。