米国の大学で生物学を学んでいた私が医学の道を志すようになったのは、人種や国籍に関係なく、目の前の人々を救いたいとの思いからでした。
研修先として湘南藤沢徳洲会病院を選んだのは、自分を鍛えるには厳しい環境がいいと考えたからです。実際、想像以上の厳しさで、自分自身のふがいなさ、無力感に涙することもあります。でも、逃げ出したいと思ったことは一度もないですね。厳しいからこそ成長できているという実感がありますから。
実は国試の勉強中は、当院に事務職として勤務していました。当時も感じていたことですが、当院には初期研修医を皆で見守ろうというカルチャーが根づいています。先輩方は気づいたことは誰でもフィードバックしてくれるし、事務方の職員は表舞台で苦闘する初期研修医を縁の下で支えてあげようと心を尽くしています。厳しいからこそ、組織全体が初期研修医の力になろうとしてくれるのでしょう。
チェコで学んでいたとき、日本で医師になることを決めたのは、日本人として世界の医療に貢献したいと思ったからです。将来は災害医療などを通じて途上国の人々の命を救いたいと考えていますが、短時間で次から次へとたくさんの症例に接している今の経験は、必ず将来の自分にとってプラスになるでしょう。